最初に髪の毛が生えてくる仕組み、そして徐々に抜け毛が多くなりハゲていってしまう理由を紹介して行きたいと思います。
注:薬理作用が確認されていると言っても、プラセンタの育毛効果を国が正式に認めている訳では有りません。
実際に保険が適用され厚労省が効果が有ると認めているのは、プラセンタ注射を「更年期障害・乳汁分泌不全・肝機能障害」の治療目的で利用した場合のみです。
髪の毛が抜ける仕組み・ハゲになる理由
髪の毛は頭皮のうち真皮部分から生えていて、皮膚の中にある所を毛根、表皮の外にある部分を毛幹と呼んだりします。(表皮・真皮などのお肌の構造についてはこちらを参照下さい。)
髪の毛は毎日少しずつですが成長しており、成長スピードは人によって変わりますが大体平均して1ヶ月に10cm程度成長すると言われています。また生え始めた1本の髪の毛は男性で2年~4年、女性で3年~4年程度は頭の上で行き続きます。
一方、睫毛や眉毛は長さが短いことも有り通常3ヶ月~4ヶ月程度で生え変わります。
一般的に人間の髪の毛は約10万本有ると言われており、正常な人で50本~100本の髪の毛が毎日生え変わっていると言われています。
男性ではあまり自分の抜け毛を数えている人もいないと思いますが、1日に抜ける髪の毛の本数が200本とか300本の場合には薄毛のサインと考えてよいでしょう。
①成長期=毛根の中にある毛母細胞において細胞分裂が繰り返され毛を成長させる段階(図の①~③辺り)
②退行期・休止期=毛母細胞における細胞分裂の勢いが弱まり、遂には止まってしまう段階。ある程度髪の毛が成長すると細胞分裂も止まり、髪の毛も抜け落ちてしまう。(図の④~⑥辺り)
③成長前期=髪の毛が抜け落ちて、再度毛母細胞における細胞分裂が開始され髪の毛が成長し始める段階。(図の⑦・⑧辺り)
また、ストレスや食生活の乱れにより必要な栄養素が不足したり、血行が悪くなって栄養素が毛根まで運ばれなくなると毛母細胞の働きは弱くなり、髪の毛が抜け落ちるスピードに追いつけなくなると言われています。
このようにしてハゲ・薄毛は進行するのです。
一般的に髪の毛は人間の命を守る部分では有りませんので、栄養素が運ばれる優先順位は臓器系などに比べると低いと言われています。そういう意味でもストレス無く正しい食生活を送ることが抜け毛・薄毛対策には重要だと感じます。
プラセンタの育毛効果について
プラセンタには「細胞活性化作用」「血行促進作用」が有ります。「細胞活性化作用」は毛母細胞が増殖するのを助けますし、「血行促進作用」は毛根に必要な栄養素を補給するのに効果を発揮します。
これらの作用の結果スムーズの髪の生え変わり・生成・成長をサポートしてくれます。
そして、最近「抜け毛・薄毛」の原因としても活性酸素が影響している事が分かりました。
ホルモン等の影響により過剰に生成された皮脂が毛穴に詰まることが有るのですが、ここで活性酸素が登場します。毛穴に詰まった皮脂を酸化させて過酸化脂質に変貌させるのです。
すると、毛穴を防がれた状態になりますのでこれが毛母細胞に悪い影響を及ぼして脱毛させたり発毛を阻害するのです。
プラセンタには「活性酸素除去作用」が有りますので、皮脂が過酸化脂質に変化する行為を抑えることが出来ますし、そもそもホルモン調節作用が有りますから皮脂が異常発生するのを防いでくれます。
このような作用も有り、抜け毛を予防したい人にも育毛したい人にもプラセンタ商品が人気となっているようです。
プラセンタが白髪に効く!?
プラセンタ注射を受けた人やプラセンタサプリメントを継続的に飲んでいる男性の方の感想を読んでいると「還暦を過ぎたのにまだ白髪が生えてこない!」とか「白髪が生えていた部分がまた黒々としてきた!」というような意見があります。
日本人の髪の毛が黒いのは、黒褐色の色素であるメラニン色素が働いているからだと言われています。そして、加齢などで栄養素が正常に毛母細胞まで回ってこない場合、メラニン色素が生成されずに白い髪の毛が出来てしまうそうなんです。
しかし、プラセンタには「血行促進作用」「細胞分裂促進作用」が有りますので、メラニン色素を生成するのを強力にサポートしてくれます。これが白髪対策にもプラセンタが良いのでは?と言われている理由です。