元々更年期障害、乳汁分泌不全、そして肝機能障害の保険適用薬として使われていたプラセンタも最近の研究で色々な所で薬理作用が認められてきています。プラセンタの薬理作用に関しては下記記事を参考にしてください。
参考記事:「プラセンタとは~プラセンタの効果/効能についての基本知識」
また実際の医療の現場でもプラセンタを不妊治療の薬として使用するクリニックなども増えてきているようです。
ただプラセンタが直接的な不妊治療へ効果があるのか?と言われるとそのような直接的効果はまだ確認されていないようです。
しかしプラセンタが女性の体を妊娠しやすい体に変化する手助けをしてくれるのは間違いないのではないでしょうか。プラセンタが不妊治療に効果的であると言われる由縁は以下の3つに集約されるそうです。
・卵子の質の向上
・子宮内膜の増殖
・着床率の向上
以下詳しく見て行きたいと思います。
卵子の質の向上
まず前提として生理が来る度に卵子は老化していくものです。
ここで言う老化とは年を重ねる度に卵子が排卵されるレベルにまで成長しないことを指しています。
若ければ若いほど妊娠しやすいと言われるのはこの事からも分かりますよね。また女性は生まれ持ってきた卵を生理毎に排卵していきますので年を取れば取るほど体内に残っている卵は減少していきます。
そしてその卵子の老化を促すものとしても【活性酸素による卵子・卵巣】の酸化が関係していると言われています。プラセンタには細胞を錆びつかせ酸化へ導いてしまう活性酸素を除去する作用が有るので卵子の老化を防いでくれるわけです。
よって卵子の質向上に繋がるという事ですね。
子宮内膜の増殖・着床率の向上
子宮内膜が薄かったり、癒着してしまうと受精卵が着床する確率が減ったり、子宮内膜に着床できずに子宮外妊娠を引き起こしたりしてしまう可能性が有ります。
栄養をたっぷり含んだプラセンタエキスを摂取することで子宮内膜が1.5倍になったという例も有るようです。
また受精卵の質が悪ければ着床率は悪くなってしまいますからそういう意味でも前述の卵子の質の向上は結局のところ着床率に大きく影響してきます。ですからプラセンタを摂取した方が良いのでは?と言われるわけです。
その他のプラセンタ摂取による好影響
プラセンタの薬理作用を見ていると女性の体(妊娠しやすい体)への好影響が有ることが分かります。以下では簡単にプラセンタの薬理作用と女性への体の関係を見て行きたいと思います。
ホルモンバランスの乱れ/月経不順・乱れを正常化
女性の体は女性ホルモンであるエストロゲン・プロゲステロンが交互に増えたり減ったりすることを繰り返すことで生理周期が調整されています。しかしながらこのホルモンのバランスが崩れると生理不順になってしまい排卵・受精・着床が不安定になってしまう可能性が有ります。
プラセンタには内分泌調整作用と呼ばれるホルモンの働きを最適化してくれる作用が有りホルモンバランスの調節ひいては月経周期の正常化に繋がります。
ストレスの低減
現代社会は普通に生活をしていてもストレスにさらされる機会が増えています。「ストレスに弱い人が急増中」でも書いていますが現代の中高年と比べると今の若い世代はストレスに対する耐性も低下しているとも言われています。
ストレスが引き金となり自律神経を乱したり、ホルモンバランスの乱れを引き起こしたりして様々な健康上の問題を引き起こします。プラセンタには自律神経調整作用や精神安定作用が有り、精神を落ち着かせる働きが認められています。
冷え性
また冷え性など血行不全も不妊の原因になってしまうと言われているようです。
「冷え性とプラセンタの関係」でも書いていますがプラセンタには血行促進作用が有りますので体内の血の巡りを良くして健康的な体を作るのに寄与します。
他にも造血作用や疲労回復作用・食欲増進作用などなどプラセンタには体の基本機能をアップさせる様々な薬理作用が認められています。
あとプラセンタ注射で言うと「メルスモン」は乳汁分泌不全の保険適用が認められていますのでプラセンタを飲んでいると母乳の出が良くなるという事例は結構見たり聞いたりします♪
このようにプラセンタは妊娠しやすい女性の体を作るために多数の働きをしてくれる事が分かります。まだ妊活をする段階ではない未婚の女性でも今のうちからプラセンタを飲んでおくことでいざ子供をつくろう!となった時に役立つかもしれませんね。
プラセンタの効果効能に関しては下記記事も参考にしてください。