プラセンタには「貧血」を解消する効果が有ります。また、貧血を解消する他にも美肌になるなど、女性に嬉しい効果もたくさん有るので女性にはオススメです。
今回は貧血の原因と対策方法を紹介するとともに、貧血解消に役立つ鉄分を多く含んだ食品を紹介したいと思います。(もちろん、プラセンタの貧血解消効果についても触れています)。まずは貧血の原因から。
そもそも貧血とは?原因は鉄分不足に有り
貧血とは、簡単に言うと「血液が薄くなった状態」を指します。血液は「ヘモグロビン」や「赤血球」などで構成されていますが、これらの濃度が一定以上低くなってしまうと貧血になります。
ヘモグロビンと赤血球には、酸素を体全体に運搬する役割が有り、そのおかげで体の各細胞は活発に活動出来ます。しかし、ヘモグロビンと赤血球の濃度が低くなってしまうと、体の各部への酸素供給量が減少し酸欠状態になり、めまいや吐き気などの貧血の症状が出始めます。
また、酸欠状態を察知した心臓や肺が、酸素の供給量を増やすために活発になります。その結果、心臓や肺に負担がかかり、動悸や息切れ、疲れなどの貧血の症状に繋がります。
■一般的な貧血の症状
- めまい・立ちくらみ
- 吐き気
- 動悸・息切れ
- 疲れやすい(疲労に対するプラセンタの効果)
- 頭痛・肩こり
- 顔色の悪化 等
貧血にはいくつか種類が有るのですが、最も多く発生するのが「鉄欠乏性貧血」です。読んで字の如く「鉄分の不足」が原因の貧血です。また、生理などで大量の出血をしてしまった場合にも起こります。
■鉄欠乏性貧血特有の症状(一般的な症状に加えて)
- 舌の表面がツルツルになる
- 口角炎
- 食べ物が飲み込みにくくなる
- 爪が反り返ったり、もろくなる 等
鉄欠乏性貧血以外にも、血液を作る骨髄が機能しなくなる「再生不良性貧血」や赤血球が壊れやすくなる「溶血性貧血」、腎臓病・肝臓病などの病気が原因の「二次性貧血」などが有ります。
これらの貧血は何かしらの疾患が原因となっていますので、病院で「鉄欠乏性貧血」なのか「それ以外の貧血」なのか、1度検査してもらいましょう。
話を「鉄欠乏性貧血」に戻しますね。
鉄分が不足すると、なぜ貧血になるのか?
それは、鉄分が血液中に含まれる「ヘモグロビン」の生成にとても重要な成分の1つだからです。貧血はヘモグロビンの濃度が低いと起こるものでしたよね。鉄分の不足がヘモグロビンの生成量を減少させて、血液中のヘモグロビンの濃度が低下する。その結果、貧血になるというのが「鉄欠乏性貧血」のメカニズムなんです。
鉄分が不足する原因は、ダイエットなどによる偏食が考えられます。また、たとえダイエットをしていなくても、普段の食生活のバランスが悪ければ同様です。
あと妊婦さんは胎児への鉄分供給が優先されるので、鉄分不足が起こりやすくなります。また、出産時の出血に備えて血液量は増えますが、ヘモグロビン等の量は増えず濃度が低くなり貧血を起こしやすくなります。
めまいや立ちくらみで倒れてしまったら、取り返しのつかない事になり兼ねません。そして、胎児に送られる酸素が不足しても悪影響を及ぼします。健康な胎児を産むために、妊婦さんは貧血にならないよう注意して下さい。
鉄の摂取目安量 妊娠初期:8.5mg/日 妊娠中期・後期:21mg/日
鉄分を多く含んだ食品を食べて貧血を解消しよう!
貧血を解消するには「鉄分」を意識した食事メニューを普段から選んでいく事が重要になります。そこで、鉄分が多く含まれる食品を紹介しますので、買い物・外食時に取り入れてみて下さい。
鉄分を多く含む食材は、レバーやしじみ、あさりなどが代表例として挙げられます。こちらの記事で鉄分を含む食材やレシピなどを紹介していますので、参考にして下さい。
鉄の効果・効能!貧血対策には欠かせない栄養素です!レシピもご紹介
また、鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率がUPするので、料理にレモン汁をかけたり食後に果物を食べたりすると良いと思いますよ。
逆に、鉄分の吸収の妨げになるのが、タンニンという成分です。タンニンが多く含まれているのが、コーヒーや紅茶、ウーロン茶などです。食後の1杯が習慣の人はなるべく我慢するようにしましょうね。また、喫煙もビタミンCを破壊する要因になるので、我慢しましょう。
貧血解消法
ここからは食事以外の貧血解消法を紹介します。
血流を良くする
貧血は「酸素不足」が原因でしたよね。酸素を運ぶのは血液です。そのため、血流をスムーズにする事によっても貧血対策は可能です。
ただし、鉄分が不足している場合には、根本的な解消にはなりませんので、鉄分を摂取する食事を心掛けて下さいね。
で、血流を良くする方法は「体を温める」「服装はゆるめの物にする」、この二つの方法で対策していきましょう。
寒い冬に外に出ると、体をちぢこめてしまいますよね。実は、体の中でも血管が収縮して血の流れが悪くなり、体の隅々まで血を送り届ける事が出来なくなっています。そのため、しっかりと体を温めて、血液が血管をスムーズに通れるようにしてあげましょう。
「冷え性」の記事でも書いたように、お腹が冷えていると血が内臓の有るお腹を優先して流れるようになるので、お腹を冷やさないようにする事も大切です。
次は「ゆるめの服装」についてです。体を締め付けるようなきつめの服装だと、血管を圧迫してしまい血流が悪くなってしまいます。そのため、ベルトを一つ緩くしたり、ワンピースなどゆるめの服装を選ぶようにしましょう。
ストレス解消
1ヶ月に2、3度も生理がくる人はストレスが原因の可能性が有ります。ストレスによってホルモンバランスが乱れてしまうためです。生理が多いとどうしても出血量が増えてしまうので、貧血になりやすくなってしまいます。
そのため、ストレスをなるべく溜めないように趣味や運動などをして解消していきましょう。
プラセンタの貧血解消効果
プラセンタには、赤血球や白血球、血小板の基となる造血幹細胞を増殖させる働き「造血作用」が有ります。(プラセンタの効果効能)
この作用によって、赤血球濃度の減少によって引き起こされる貧血を改善・予防する効果が期待出来ます。また、プラセンタ自体にも鉄分が含まれているので、ヘモグロビンの生成を補助する事も出来ます。(胎盤に含まれる成分)
このように、プラセンタは赤血球・ヘモグロビンの増加に貢献するので、貧血には打って付けのサプリメントと言えます。
注:薬理作用が確認されていると言っても、国が正式に効果効能を認めている訳では有りませんので、そこは注意して下さい。
実際に保険が適用され厚労省が効果が有ると認めているのは、プラセンタ注射を「更年期障害・乳汁分泌不全・肝機能障害」の治療目的で利用した場合のみです。その他は、効果が有るだろうと期待されている段階です。