ビタミンCは老若男女多くの人に認知されています。私も子供の頃はレモン=ビタミンCと思っていたくらいです。むしろビタミンCがレモンと思っていたかもしれません(笑)
しかし、ビタミンCがどのような働きをしてくれるのかしっかりと理解している人は案外少ないのでは無いでしょうか?そこで今回はビタミンCの効果効能、摂取量の目安など一挙に紹介していきたいと思います。
ビタミンCの効果効能
ビタミンCの効果や機能には様々なものが有りますが、なんといっても「美容」に関するものが一番最初に思いつくのでは無いでしょうか。
■コラーゲンの生成に寄与■
ビタミンCは丈夫なコラーゲンを作るのに必須の要素です。コラーゲンは皮膚の真皮層の他にも血管や骨など多くの部位の構成要素となる繊維製のタンパク質です。全然イメージは湧かないかもしれませんが、人間の体のタンパク質のうち約30%程度はコラーゲンで出来ています。
コラーゲンは全て3本の繊維が重なりあって3重のらせん構造をとっているのですが、繊維の部分の固定に寄与している酵素の働きを助けるのがビタミンCです。つまりビタミンCが足りていないと上手くコラーゲンが作られず、お肌にも悪影響を与えるということですね。
■メラニン色素の生成を抑える■
シミの大敵「メラニン色素」を生成を抑える働きが有るのもビタミンCの特徴の一つ。シミが出来る過程などはこちらの記事で確認して下さい。
■強い抗酸化力で健康にも美容にもGood!■
アンチエイジングといえばビタミンCですよね。ビタミンE、ビタミンAとともにお肌の老化を防ぐビタミンACEと呼ばれ美肌を維持したいのであれば積極的に摂取するべきと以前の記事でも紹介しました。
更に美容的な側面だけでなく、健康への効果も計り知れない物があります。特にコレステロールの代謝を良くする働きが有りますので(過酸化脂質の生成も抑制)、血中脂質異常からの動脈硬化を防ぐ働きも有ります。
その他最近ではがんを抑制する効果に関しても注目されています。
■ストレスへの耐性がアップする■
人間はストレスにさらされるとアドレナリンを合成して防御姿勢を取るようになります。このアドレナリンを合成するときに大量のビタミンCが必要となりますが、万が一ビタミンCが不足しているとアドレナリンが必要量生成されず、ストレス耐性が低くなり心も体も不調になります。
ストレスは百害あって一利なし!とはよく言ったもので(私だけ?)、本当、体によく有りません。ストレスを感じることで精神的にも不安定になり、体調も悪くなり、体調が悪くなるとお肌のケアもないがしろに・・・・。ストレス単体でもお肌に悪いのにお手入れも出来なくなるとこれはもう完全な悪循環ですね。
現代社会は色々なストレス要因が蔓延っていますので、どんな人でもビタミンCは積極的に摂取していきたいものです。
その他にも鉄分の吸収を促進したり、ビタミンEの再生に寄与するなどスーパービタミンと言ってもいいですね♪
不足した場合・過剰摂取した場合
ビタミンCが不足すると風邪をひきやすくなったり、体が疲れやすくなります。あとはかなり古い時代に恐れられていた壊血病を引き起こす可能性も有ります。
まだまだ発育期の子供がビタミンC不足になると骨の成長を阻害する可能性も有りますので親御さんはしっかりと栄養調整してあげて下さい。
一方、過剰摂取の心配はそこまで必要有りません。摂り過ぎると下痢や頻尿、発疹などの症状が出る事も有りますが、水溶性ビタミンですし、摂取後2時間~3時間後には排泄されるものなのでむしろ定期的に摂取することが必要だと言われています。
推奨の摂取量
1日に必要なCの量のいくらくらいなのか見て行きましょう。
概ね男性も女性も成人であれば1日100mg程度の摂取量があればOKというところでしょうか。とは言え100mgと言われてもよく分からないと思うので次でビタミンCが多く含まれる食べ物についてチェックしていきます。あと後述するようにビタミンCは壊れやすいので目安よりも多めに摂取すると丁度良いと思います。
ビタミンCを多く含む食べ物
今回もデータはビタミンCの多い食品と、食品のビタミンCの含有量一覧表 | 簡単!栄養andカロリー計算より抜粋させて頂きました!もっと詳しい情報が見たい人はリンク先でご覧下さいね。
100gあたりに含まれるビタミンCの量です。単位はmgです。
野菜 | 赤ピーマン | 170 |
---|---|---|
パセリ | 120 | |
芽キャベツ | 110 | |
にがうり | 76 | |
ピーマン | 76 | |
ブロッコリー | 54 | |
さやえんどう | 44 | |
果物 | ゆず(果皮) | 150 |
レモン(全) | 100 | |
柿 | 70 | |
キウイ | 69 | |
いちご | 62 | |
パパイヤ | 50 | |
レモン(果汁) | 50 | |
きんかん | 49 | |
かぼす(果汁) | 42 | |
オレンジ | 40 | |
肉・卵類 | ハム(ロース) | 50 |
ベーコン(ロース) | 50 | |
その他 | めんたいこ | 76 |
なすのからし漬 | 87 | |
べったら漬 | 45 |
100gあたりのビタミンC含有量が一番多いのは以外にも赤ピーマンでした。100g当たりで170mg含まれているのは断トツです。
Cと言えばレモンのレモンは100g当たり100mgで残念ながら・・・という感じ。それでも多いですけどね^^その他漬物も結構多い感じでびっくりしますね!
というわけで次は恒例の人気レシピ紹介なのですが、レモンを利用した料理を紹介しようと思っていたのですが今回は赤ピーマンを使った料理を紹介したいと思います!
赤ピーマンを効率的に取れる人気レシピ
ピーマンって子供が苦手で主婦の方とかなかなか食卓に並べにくいかも知れませんが、ここで紹介する料理なら子供も食べれて尚且つ自分もビタミンCを摂取できて一石二鳥かもしれません^^
ソーススゴだれを使ったレシピ。手軽に作れるレシピですのでつくレポ数も300件を超えています。ウィンナーが入っているので子供と一緒におやつ代わりにも食べられますね。
赤ピーマンをクッタクタになるまで炒めるだけの簡単レシピ。ただ、ビタミンCは熱に弱いので長時間炒めると・・・栄養素が流れてしまうので食卓の彩りに使うという感じでしょうか。
これは・・・!食べたい!
赤ピーマンとは違いますが、パプリカのピーマンの一種ですからね。赤ピーマンに変えてしまうと食感が若干変わってしまうかもしれませんが、それでも水でさっときるだけでそのまま食べるのでビタミンCも沢山摂取できそうです。
トマトソースみたいなきれいな色合いですね。これだったらいろんな料理に使い回しが効くのでなかなか良さそう。油を使いますが、全て利用するのでビタミンCの排出も最小限に抑えられるはずです!
ビタミンCの調理方法について
ビタミンCは非常に繊細な栄養素です。そのため間違った調理をしてしまうと摂れるはずのビタミンCが駄々漏れ・・・なんてことにもなりかねません。美肌のためにもしっかりとした調理方法を知っておきましょう。
■水溶性ビタミンであることを知る■
ビタミンCは非常に水に溶けやすいです。そのためビタミンCを沢山摂取したいのであれば生食で食べるのがベスト。また根菜類など茹でて食べる場合には固い茎の部分から鍋に投入してサッと熱を通すとビタミンCの破壊を最小限に抑えることが出来ます。
■熱にも弱いことを知る■
本文中でも書いていますが、Cは熱にも非常に弱いです。なので長時間加熱してしまうと栄養素が壊れてしまいます。出来るだけ揚げ物や炒めものなども短時間で終わるように意識しましょう。なお、煮物として使うのであれば汁まで飲めるスープやシチューにしてしまうのが吉です。
また、ビタミンCは空気に触れることでも壊れてしまいますので、サラダとして食べるときでも食卓の最後に並べるなどの配慮が必要です。